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皆さん、こんにちは。千代田技建株式会社、ブログ更新担当の岡です!
前回は「基礎の種類と特徴」についてお話ししました。地盤の状態や建物規模によって、布基礎・ベタ基礎・杭基礎など様々な工法が選択されることを理解していただけたと思います。
今回は、「住まいのメンテナンスと地盤・基礎の関係」をテーマに、家を建てたあとにどんな点に注意し、どうメンテナンスしていけば、地盤や基礎のトラブルを防げるのかを見ていきましょう。
家を建てるときに、地盤調査や基礎工事をしっかり行えば「もう安心」と思いがちですが、長期間にわたって安全で快適に暮らすには定期的なメンテナンスが欠かせません。建物は経年とともに劣化し、下記のようなリスクが生まれる可能性があります。
・不同沈下の進行
地盤の状態や地下水位の変化、周囲の工事などにより、建物の一部だけが沈下するケースがあります。
・基礎部分のひび割れ
小さなクラックが放置されると、雨水や湿気が基礎内部に侵入し、劣化が進行しやすくなります。
・床下・基礎周りの湿気・シロアリ被害
地盤が水はけの悪い場所だったり、雨樋や排水設備に不具合があると、基礎周辺の湿度が高まりシロアリ被害やカビの発生を助長します。
1)基礎コンクリート表面の確認
・外周をぐるりと回り、コンクリート表面に大きなひび割れや浮きがないか、汚れや苔などの異常付着物がないかをチェックしましょう。
・ひび割れの幅が0.3mm以上(髪の毛より太い)だと、構造耐力に影響が出る場合があります。早めに専門家の診断を受けることをおすすめします。
2)建物の傾き・床鳴り
・屋内のドアや窓がスムーズに開閉しなくなった、床がきしむようになった、という場合は不同沈下が始まっている可能性があります。
・生活の中で「あれ?」と違和感を覚えたときに早めに対処することが大切です。
3)床下環境の点検
・床下点検口などから覗いて、湿気やカビ、シロアリ被害の有無を確認します。
・湿度が高すぎる場合は、換気不足や排水不良が原因かもしれません。基礎換気口や換気扇が適切に機能しているか確認してみましょう。
4)敷地の排水状況の確認
・地盤が弱い場所や傾斜地では、雨水が敷地内に溜まりやすい場合があります。
・雨どい・排水溝・側溝が詰まっていないか、庭の土の流出や水たまりが発生していないかをこまめにチェックしましょう。
・5年目・10年目
外壁や屋根とあわせて基礎の状態もチェックし、外周や床下の点検を専門家に依頼しておくと安心です。
・定期的な自己チェック
季節ごと(特に梅雨や大雨の後)に敷地や基礎周りを巡回し、目視と触診で異常を感じたら早めに対策をとりましょう。
もし、大きなひび割れや傾きなど深刻な兆候が見つかった場合は、地盤調査の再実施や改良工事の検討が必要になることもあります。
・ハザードマップの活用
自治体が公開している地震・液状化・土砂災害などのハザードマップを確認し、潜在リスクを把握しておくのも重要です。
・早期発見・早期対応
ひび割れや傾きなどのサインを見逃さず、異常を感じたら専門家に相談し、早めの補修や改良工事を検討しましょう。
地盤や基礎は、一度施工すれば終わりというわけではなく、経年変化や環境要因の影響を受けるため、定期的なメンテナンスと点検が不可欠です。ちょっとした異常でも放置すると大きなトラブルへ発展する可能性があるため、日ごろからのセルフチェックを習慣化し、必要に応じて専門家の診断を仰ぎましょう。
次回は「地盤補強や基礎補修が必要になったとき、どうする?」をテーマに、補強・補修工事の流れや費用感などについて詳しく解説していきます。家を建ててから数年後に発覚したトラブルにも、落ち着いて対応できるよう備えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。地盤調査やメンテナンスに関するご相談は、どうぞお気軽に千代田技建までお問い合わせください。皆さまの安心・安全な住まいづくりを引き続きサポートいたします。
皆さん、こんにちは。千代田技建株式会社、ブログ更新担当の岡です!
これまでのシリーズでは、地盤の重要性や地盤調査の方法・費用についてお話ししてきました。
今回は「基礎の種類と特徴」をテーマに、家の安全・安心を左右する“基礎”について詳しく見ていきます。
どんなに強い柱や梁を用いたとしても、基礎自体が脆弱であれば建物の傾きや沈下の原因になりかねません。基礎は住宅をしっかり支える「土台」として、地盤と建物を結びつける役割を担っています。
基礎の選択は、地盤の状態や建物の規模、予算などによって左右されます。そこで代表的な基礎工法をピックアップし、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介しましょう。
住宅の壁に沿ってコンクリートの“梁”のようなものを作り、建物を支える方法です。
「メリット」
・比較的費用を抑えやすい
・軽量な建物(木造住宅など)には十分な耐久性を確保可能
「デメリット」
・地盤が弱い場合や大きな荷重がかかる場合、不同沈下のリスクが高まる
・基礎の下に空洞ができないよう、地盤の整地や転圧がしっかり行われているか要確認
一般的な木造2階建ての住宅では布基礎がよく採用されています。ただし、地盤が弱いと判断された場合には、後述するベタ基礎へ切り替えたり、地盤改良と組み合わせたりすることが多いです。
建物全体の下に鉄筋コンクリートの“床”を敷き詰めるような工法です。
「メリット」
・建物重量を広い面積で受け止めるため、沈下リスクが抑えられる
・床下の湿気対策やシロアリ対策にもなる
「デメリット」
・布基礎に比べるとコンクリートの使用量が多く、費用が高くなりやすい
・地盤の状況によっては施工に手間がかかるケースも
地盤が弱めな土地や、建物重量がそれなりにある場合におすすめの基礎工法です。長期的な安定性を重視する住宅では、ベタ基礎がスタンダードになりつつあります。
ベタ基礎を基本にしながら、要所要所に梁を設置して強度を高める工法もあります。
「メリット」
・広い面積で支えつつ、梁部分で補強するため、より一層耐震性が高い
・重たい建物や特殊な設計にも対応しやすい
「デメリット」
・施工が複雑化し、費用や工期が増す傾向
・地盤調査結果や構造計算により、必要性が判断される
耐震性や耐久性をさらに引き上げたい場合、建物全体の設計や地盤条件に合わせてハイブリッド型の基礎が検討されることもあります。
土地の表層から深い部分まで地盤が弱い場合や、重量の大きい建物を建てる場合などは、杭(くい)を地中の硬い支持層まで打ち込んで基礎を支える「杭基礎」が採用されることがあります。
・小規模住宅ではあまり見られませんが、地盤状況によっては柱状改良などの地盤改良を行ってから布基礎やベタ基礎を施工するケースもあります。
・地盤改良の費用や工期は決して安くはありませんが、将来の沈下リスクを考慮すると、大きなトラブルを回避できる有効な方法といえます。
基礎工法は家の足元を支える重要な要素であり、地盤の強度や建物の構造によって選択肢が変わります。布基礎とベタ基礎、どちらが適しているのか、あるいは杭基礎を検討すべきかなどは、信頼できる専門家の意見をしっかりと聞いて判断することが大切です。
次回は「住まいのメンテナンスと地盤・基礎の関係」について取り上げる予定です。長く安心して暮らすために、地盤と基礎をどのように管理・点検していけばいいのか、一緒に考えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。地盤調査や地盤改良、基礎工事について少しでも疑問があれば、千代田技建までお気軽にご相談ください。皆様の安全な住まいづくりを全力でサポートいたします。